コラム
第3回 キューイングの話
「囁き女将」って言われました。島田です。
先日放送されたTBS系「THE 神業チャレンジ」に協力させていただきました。
昨年11月に放送された、芸能人の方がコンパウンドアーチェリーの試合に挑戦する企画の続編です。
前回は非公認の市民大会、今回は公認大会が舞台でした。
実は、前回も今回も、練習から本番まで、ほぼすべての射で声掛けをしていました。
放送では編集の影響もあって、ずっと囁いているように見えたらしく、知り合いから「囁き女将」と言われました。
この声掛けは、専門用語で『キューイング』といいます。
キューイングとは、コーチが動作のタイミングに合わせて、短い言葉で選手の意識を導く声掛けのことです。
私のコーチングでは、このキューイングをとても大切にしています。
セットからフォロースルーまで、シューティング動作の中で重要なポイントを、そのタイミングに合わせて言葉で伝えていきます。
アーチェリーは、同じ動作を繰り返すことが重要なスポーツです。
しかし、初心者の方や、考えすぎてしまう人、無意識で射ってしまう選手は、毎回少しずつ動作が変わり、理想の動きを身につけにくくなります。
そこで、毎回同じ言葉で同じタイミングに意識を向けることで、動作の再現性が高まります。
コーチが隣にいなくても、自分の中でその言葉を思い浮かべながら射つことができるようになるのです。
ちなみに、私自身も今でも毎射、心の中でキューイングをしています。
大切なのは、練習や試合の前に、選手とコミュニケーションを取りながら、その人に合ったキューイングを一緒に決めることです。
どんな言葉を使うのか。
なぜその言葉が効果的なのか。
そのあたりは、ぜひクラブで「島田メソッド」を体験してみてください。
#囁き島田
第2回 目の話
目の話。
目が悪くなった。
自覚したのは、新幹線に乗っていた時だ。
車内のLED行き先案内を見たら、横に流れる文字が縦に揺れて見えた。
「LEDが壊れているんだな」
そう思ったが、違った。
目を細めると、正常に見える。
なるほど。
島田は目つきが悪い、と言われるのはこれのせいか。
「人は見た目が9割」。
第一印象を良くするには、まず目つきからだ。
……ということで、メガネとコンタクトを作りに行った。
嘘です。
本当の理由は、『スポーツ遺伝子は勝者を決めるか? ―アスリートの科学―』(デイヴィッド・エプスタイン著、川又政治訳、福典之監修)に、「アーチェリーは視力の良い人ほど好成績を収めるというエビデンスがある」と書かれていた(気がする)から。
眼科へ行ったのは、2017年の終わり頃だったと思う。
診断は、乱視と遠視。
乱視用コンタクトは高い。
しかも、寝起き15分で家を出る生活をしていた島田にとって、毎朝コンタクトを入れるのはなかなか大変だった。
結局、メガネ生活になった。
コーチをしていた頃は、ずっとメガネだった。
しかし、コロナ禍でマスク生活になると、メガネが曇るのが面倒になり、いつしか裸眼で生活するようになった。
職場では、「アーチェリー選手だからか、スナイパーみたいな目つきだね」と言われ始めた。
そして2023年。
コンパウンドに復帰した時、事件が起きる。
ドットが2つ見える。
仕方なくメガネをかけて練習を始めた。
それが当たり前になった2026年、今度は別のことに気づく。
メガネのレンズに顔の向きを合わせて射っている。
これでは良くない。
試しに裸眼で練習してみた。
悪くない。
試合にも出てみた。
690点台は出た。
でも、暗くなると全く見えない。
仕方ない。
コンタクトを作るか。
そう思い、全日本社会人選手権の前の週にコンタクトデビュー。
試合本番は、ノンストレスだった。
やっぱり、目は大事。
メガネ選びも、サングラス選びも大事だ。
コンタクトを作る際に目の検査も受けたが、大学4年生の時に患った左目の緑内障発作も、今のところ問題はなさそうで安心した。
……しかし、コンタクトは30日分で両目1万円。
なかなか財布には厳しい。
そういえば、コンパウンドには「バリファイヤーレンズ」というものがあるらしい。
最近知った。
みなさん、知っていましたか?
ちょっと試してみようと思う。
結果は、またこのコラムで報告します。
目つきのいいコーチが指導するアーチェリークラブ。
Re:archery。
#Re:目つき
第1回 心臓は嘘をつかない話
みなさん、こんにちは。島田隆之です。
このたび、Re:archery(り あーちぇりー)というアーチェリークラブを立ち上げました。よろしくお願いします。
以前、アーチェリーショップで働いていた頃は、ブログでさまざまな記事を書いていました。ありがたいことに、その頃の記事を今でも読んでくださっている方がいて、試合会場などで声をかけていただくことがあります。本当に嬉しいですね。
ホームページを立ち上げたことをきっかけに、また文章を書いてみようと思いました。
SNSでは、どうしても短く、華やかな投稿が中心になります。このコラムでは、そんなSNSには少し書きにくい話や、アーチェリーについて私が日頃考えていることなどを、気ままに書いていこうと思います。
この文章を書いているのは2026年6月29日。
明日6月30日は、池袋西武がヨドバシカメラとして新たにオープンする日です。私はApple Watchを買おうと思っていて、貯めたヨドバシポイントを全部使えたらいいな、と考えています。
さて、そのApple Watchをはじめとしたスマートウォッチですが、みなさんはどのように活用していますか?
トレーニングやランニング、キャッシュレス決済など、日常生活で使っている方も多いでしょう。アーチェリーの試合で着用している選手も見かけます。
電子機器ではありますが、実は競技中でもルール上、使用が認められています。
ルールブックには、次のように記載されています。
「手首に装着するフィットネストラッカー、スマートウォッチおよび心拍測定チェストバンドなどの生理学データを取得するための電子機器は使用することができ、同期する電子機器にデータを送信することができる。」
国際ルールでも同様の内容が定められており、この規定が追加されたのは東京オリンピック前のことでした。
実は、このスマートウォッチに関するルール追加には、私のある行動がきっかけとして関わっています。
ぜひスマートウォッチを使いこなし、アーチェリーの競技力向上に役立ててください。
「どんな活用方法があるのか?」
「なぜルールで使用が認められるようになったのか?」
そのあたりの詳しい話は、また別の機会にお話ししたいと思います。
#心臓は嘘をつかない
それでは、また次のコラムで。
